ぬまのつぐみ

おもにサウナで気持ちよくなったことを自慢するブログです

池袋タイムズ・スパ・レスタ

サウナ室内では、皆思い思いに時間を費やしている。ボウっとテレビを観ているおじさん。小声で喋る兄ちゃんたち。滴る自分の汗を無心で眺めるマッチョ。

突如、ジュワーッと音が鳴り響く自動ロウリュだ。天井から水が落ち、熱々のサウナストーンに降りかかった。

瞬間、サウナは静寂に包まれる。

汗まみれの男たちが一斉に音源を眺めている。涎を飲み込むような、恍惚とした、満ち足りた眼差しだ。そして皆ゆっくりと瞼を閉じる。ロウリュの暖かさを噛み締めている。

(ああ。ここに居る人たちは、サウナが本当に好きなんだ)

なんとなく僕も幸せになり、来る熱波に備えて頭を垂れた。

 

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というタイムズ・スパ・レスタでのひと場面。先日Wタさんとサウナミーティングを開催したときだ。

 W氏は先月関西のサウナを渡り歩いており、逐一報告をもらっていた。「もしやこの人とはサウナ一緒に行けるかも・・・?」と思ったのはその時だった。

(心から好きなものを共有するのは、一歩間違えれば傷を負うので、おいそれとオープンにはできない)

 

www.timesspa-resta.jp

 

夕方、Wタさんとレスタ入り口で落ち合う。

 

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 サウナは、誰でも一緒に行けるわけではない(私の器が狭いだけだが、今のところ改める気もない)。"サウナ"が好きな人じゃないと、どうしてもフラストレーションが溜まる。つまり互いにそれぞれが、サウナを楽しむ自分のテンポを知っていて、べったり一緒に行動する必要がないということ(ナニサマ発言)。 僕は、個々のペースで湯船・サウナ・水風呂・外気浴を満喫し、たまに近くに座ったら会話を交わすくらいがちょうどよいと思っています。

 ネガティブな意味ではなく、W氏は独りの時間の楽しみ方を会得しているように見受けられる(独りを楽しめる人は、皆すべからく格好よく映るので憧れる)。沈黙は会話の跡切れではなく風呂を堪能する時間。友達が同じくサウナを満喫しているだけで、サウナの楽しさは倍増だ。(というのが私の独りよがりで、実はW氏に不満が溜まっていたら、それはごめんなさい。しかしWタさん、俺楽しかったよ。また付き合ってくれると嬉しい) 

 おのおの好きなタイミングで浴場を退出。「サウナ入るとなんか腹減るよね」と言いながら飯を一緒に食べる。ここでやっと、まとまった会話を交わした。(以前も書いたけど、喋るほどにW氏は味が出てくる。旅館の件なんか最高だった)

 サウナ・ご飯と来たら、あとは寝るだけ。リクライニングスペースに二人で横になり涅槃の世界へ。