ぬまのつぐみ

おもにサウナで気持ちよくなったことを自慢するブログです

駒の湯

今日は仕方なかったんだ。全学停電だったから、学校いっても意味なかったんだ。

駅前のミスドで3時間だけ作業して15:00, 勇み足で電車に乗る。1時間半かけて三軒茶屋へ。お目当は盛岡じゃじゃ麺。が、17:30開店のためまだ時間がある。うん。三軒茶屋ならば、駒の湯でしょう。

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 こちらはよくある銭湯だけれど、良質なサウナと出会える。サウナ自体は狭いのだけれど(六人も座ればぎゅうぎゅう)、テレビもなく演歌が延々流れているだけ。常連のおっちゃんたちは当たり前のように新聞や漫画を読んでいる(決してマナーが悪いわけではない)。おしゃべりの内容を聞いていると江戸弁ぽい訛り。サウナだけれど、かなり異質な空間。

 この日は土曜の夕方というのもあって、かなり混み合っていた。サウナの温度も低い。水風呂もなんだかヌルい。失敗した・・・(やはりサウナは平日昼間に限る)。

 ただし、名前もわからない演歌を聞きながらじわじわ汗を流すというのは、なかなか出来る体験ではない。サウナで瞑想(?)状態に入る時、いくつか種類があると思うのだけど、駒の湯は、演歌でしか味わえない整い方を提供してくれる。

 

 ホカホカで夕暮れの住宅街を歩きながら、本日の目的地に到着。

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開店前に並んでいるだけで、涎が溢れてくる。僕はじゃじゃ麺が大好きだ(もうさあ、もっとじゃじゃ麺屋が増えてほしい)。おいけんは唯一東京で盛岡じゃじゃ麺を提供してくれるお店なので、本当に感謝している。このためなら何時間でもかけて来れる。

 店員さんはだいたい岩手出身なので、最近の地元事情をおしゃべりしながらじゃじゃ麺を頂く(ここのマスターの肉味噌は、白龍とか有名店で学んだわけではなく、独学らしいよ。すごく美味しいよ)。

 

チータンを飲み干して、もう一つの目的地へ。

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星回帰線を観るのである。観劇は久しぶり。向井くんが出ているので多少高かったけど。ドストライクではないけれど、やっぱり向井くんカッケェ・・・(そしてなぜかエロい)。

話はドロドロのお話で、終始ソワソワしていた(先生に友達がシバかれているのを、居た堪れない気持ちで眺めているような)。蓬莱竜太の次回作も観に行こう。

テルマー湯

土曜の昼下がり、Kっちゃんから連絡が入る。

K「深夜寄席いかね?」

わ「いやまだ今日のノルマ終わってませんし・・・」

と断りながらも、夕刻にはTXに乗っていた(つくづく意思が弱すぎる)。彼が20:00頃に仕事が終わるということで、それまで末廣亭ちかくのテルマー湯へ行くことに。前から気になっていたので丁度良い(?)。新宿三丁目駅から歩くこと3分。

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 館内はものっすごい綺麗。今まで赴いたサウナで1,2を争うキラキラ感。やっぱ女性客も多かった(女性には綺麗さって大事ですよねェ)。

 浴槽も種類が豊富でそれぞれが広く、とくに炭酸泉がすごかった。さらにサウナは2種類(ドライ・ミスト)あり、僕はドライに4度ほど突入する。温度は95度ほどだっただろうと思う(11月5日記述だのでうろ覚え)。水風呂が20度と冷度がいまいち物足りなかったが、深さがあり嬉しい。露天風呂スペースもあり、椅子がたくさん準備されていて外気浴もできる。少しお値段は張るけれど、新宿でこれだけ綺麗なサウナに入れるなら相応だと思う。

 

 20:00頃に末廣亭に向かうと、すでに列ができている。

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これはヤバイかもなぁ・・・と思っていたが、腹が減っていたのでKっちゃんと沖縄料理屋へ向かう。満腹で21:15頃向かうと、まだ座れた。ギリギリだ。

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末廣亭深夜寄席は基本的に二ツ目噺家さんがでてくる。500円で2時間ほどと、かなりお得。

テルマー湯も行けたし、寄席も行けたし。幸せな日だった。

 

(演目メモ)

山遊亭くま八:親子酒:大好きなはなし。結局どっちもぐずぐずじゃねぇか、という。息子もベロベロで帰ってくるところが好き。

瀧川鯉輪:つる:初めて聞いたけど、あまりにアホらしくて面白かった。「つる」って言っているだけなのに。勢いで笑ってしまった。

昔昔亭桃之助:(すいません、忘れてしまいました。。。)

神田蘭(講談):虞美人・樋口一葉:強烈な人だった。講談師の方ってもっとお堅いイメージだったけれど。この人の独演会は行ってみたいかも。

ロスコ

 とある学会でUさんと再会し、ひとしきり小標本法の話をする。実験ではサンプルサイズが小さくなるため、その手続きは僕らの方法と異なり疫学や薬学で使われる統計と近いようだ。その際の交絡因子って議論されないのかな。というか外部妥当性ってどういう議論がされてるのかしらん・・・こんどのセミナーで聞いてみよう。

 

 S田氏, Uさんとバイバイして駒込に向かう道中,寝るにはまだ時間があることに気づきKっちゃんに電話をかける。(仕事中かなあ)と思うこと2コール。「いや、まあ暇っちゃ暇だけど・・・」と渋々会ってくれた。

 

 彼が「綺麗な店員さんが居る」として通っているスタバで合流し、少しだけ真面目な話をしてから一杯引っ掛けることに。ぶらぶらしながら、良さそうなところへ立ち寄ってみる。

tabelog.com

気さくなマスターが居る綺麗な場所だった。そして、最初のハイボールがものすごく美味しかった(僕は、美味しいハイボールが出てくるお店は何でも美味しいと勝手に思っている。)お酒のことをよく知らないので、薦められたバーボンなんかを試してみたり、隣のお客さんと絡んでみたり。また行きたいお店だった。

 

 ほろ酔いの足で新宿バッティングセンターへ向かう。ここも古くていい味だしてる。

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写真は、日頃の鬱憤を叩きつけてるK氏。

(雑感だが、バッティングセンターが結構好きだ。スーツをビシッと着こなすサラリーマンからイチャつくカップルまでもが、他人を間近にして、全く関係ない人間が様々な服装で並んで、おんなじようにバットをぶん回しているのはある種のユーモラスだと思う)

 

 二人で「肩が重い」とブツブツ言いながら、今度はカラオケにゆく。道中、ポン引きのオカマさんに「んもう、そんなに汗かいて・・・」と声を投げかけられ、かなりグッときた。「んもう、しょうがないわね」みたいなお叱りっていいよね、とKっちゃんに尋ねるも同意を得られず。この気持ちが解るひと、他に居ないだろうか。

 カラオケを出ると、25:00をまわったあたり。映画でも観るか・・・と、男二人で「君の名は。」を選択。上映まで時間があったため、映画館の下で一杯引っ掛ける。バッティングセンターとカラオケで疲れていたので、喉が歓喜。そのまま上映シアターに向かうと、深夜だがまばらに人がいる。僕らは深夜に運動・歌唱をし、お酒も結構飲んだので(もしかして寝てしまうか)と心配していたが、新海誠にしっかり泣かされてエンドロールまで堪能した。

 珈琲飲みたいなあ、ということで2丁目の喫茶店へ。映画の感想やらなにやら喋り、気付いたら6:00だった。店を出ると朝焼けだ。自棄に綺麗な空とゴミの臭いが漂う様は、これぞ新宿という気分。

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Kっちゃんとバイバイして、今回の目的地にようやく向かう。今宵は、駒込のロスコだ。

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ここは高温サウナと水質の良さがウリの、老舗ながら清潔感が溢れるお店。サウナはかなり温度が高く、しかも横になるスペースが用意されている(なかなか珍しい)。水風呂は20℃とヌルめだが、循環が激しいため心地よい。(通常、20℃以上の水風呂は物足りなくて(なんだかなあ)という気分になるのだが、ここの水風呂は水流と水質のおかげで長時間気持ちよく浸かっていられる)。ただ、外気浴スペースへのアクセスが少し難点か。

 とりあえず五往復ほどし、露天風呂へ向かう。空は朝日のために柔らかい日差しで、雀の鳴き声とジャグジーの音、湯船で漫画読んでるおっさんの痰を吐く音だけが聞こえる。ぼうっとしながら(今朝の秋って季語があったけど使ってる句は知らんな・・・子規の傘のなんとかかか?というか今日のオカマの顔が思い出せん・・・声は色っぽかった・・・)外気に晒されながら放心していると30分ほど経っていた。思いっきりクシャミをして鼻を垂らす。風邪を引いたかと本気で心配になったが、サウナのおかげで風邪は引かないはず。サウナに頭は上がらない。(サウナのせいで、裸で外にいるわけだけど)

 休憩室で仮眠をとる。昼前に起きてひとっ風呂浴び、雑務をこなしてから上野へ向かう。鈴本で小三治が夜の部主任なので、もう一度観ておこうと思ったのだが、開場前から長蛇の列。100人数えた時点で萎えたので、そこから3分歩いて上野広小路亭へ。ここは芸協や立川流、円楽一門などで運営されている寄席。圓丸が好きなので当たりだった(追)。

 

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(追)上野広小路亭演目のメモ(わかったやつだけで、覚えているものです):

三遊亭遊七:たらちね:女性がやると、言葉遣いが丁寧すぎるおかみさんがリアルに見えて新鮮。

立川三四楼:蝦蟇の油:枕から雰囲気がまったく違って驚いた。酔っ払ってからの場面で、自棄に流暢なセリフの箇所があって面白かった。

トリプルパンチ:ベテランの二人組。お客さんとの絡みがとにかく面白かった。最初の殺陣も好き。

三遊亭神楽:目黒の秋刀魚:お噺も上手だが、枕も面白かった。枕で多く時間を使い、演目はサッと時間内に終わらせていた。

宝井梅福:山内一豊出世の馬揃え:女性の講談は初めてお目にかかりました

左利き:左の若いお兄さんは体育大出身らしい。漫才って難しいんだなあ・・・。

三遊亭圓丸:子別れ:師匠はイカツイ顔をしていながら(失礼)、人情噺でせつない感じムンムンで大好き。

サウナセンター大泉

 学校で雑務を終え、ドリヲ氏と合流。秋葉原でうだうだしたのち(「タバコには屈しない」と言いながらブカブカ吸っていた)、上野へ向かう。今日の目的は小三治

早めに鈴本に入ったが、それでもほとんどの席が埋まっている。さすがに人間国宝。仲入りのトイレ並びそうだ・・・と思っていたら案の定長蛇の列。(列に並ぶと、クラクラしてくる)。

 小三治師匠は高座に上がるやいなや、いきなり扇子を広げ「植木屋さん・・・」と始めた。ぼくにとっては、かなりの衝撃だった。(枕も楽しみだったのに、1秒もないとは)(追1)

 小三治ショックをひきづったまま、近くのタイ料理屋へゆく。相変わらず美味い。そこから椿屋珈琲店にゆく。相変わらず高い。フィナンシャルプランナーの話を聞きながら、自分の将来設計に酷く戦慄する。ドリヲ氏と別れたのち、またかよという感じだが、サウナセンター大泉に向かう。(だって、いいとこだもの。。。)

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久しぶりに深夜のアメ横を散歩する。正直汚い街だけれど、アジアだなあと思うのもこのあたりしかない。下の写真は少し古いが、バンコクカオサン通りでの一枚:

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なんか、このゴミゴミした感じがアメ横は似ていると思う。日本でこの雰囲気が感じられるってのは結構珍しい(と思う)。そもそも上野ー谷中あたりのアングラな雰囲気は、もともと日本が持っていたけれど廃れていったのか、はたまた最近の外国人観光客増加によってもたらされたのか。よくわからないなあ(追2)。

 しかしたぶん、僕が歩いている入谷へ続く道筋というのは、その昔は吉原にウキウキで向かう人々の足取りと重なるわけで(金持ちは駕籠だったらしいけど)。昔の人が吉原に向かう気分を想像していると到着。

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吉原並の愛おしさでもってサウナ階へ。この日は深夜でも、人が多かった(といっても3,4人ほどだが)。

サウナ前の湯船につかるだけで(あぁ・・・これだよこれ)という気分になる(この後に訪れるサウナの時間に高揚しつつも、湯に浸かったリラックスで最高の幸せを得るのである)。湯を上がり、サウナの扉を開ければ顔に熱気が降りかかる。濡れタオルを頭にかけながら、最上段へむかう(最近坊主頭にしたので、耳の先がかなり熱くなってしまうため)。小三治の「駱駝」を脳内放送しながら快楽の園へ、然様なら。

 

(追1)落語演目メモ(間違ってたらごめんなさい)

柳亭こみち:熊の皮

林家種平:新作(?)居酒屋の噺。焼酎お湯割。

柳家小袁治:長短:調べてみたら、先代小さん一門だったのですね。さん喬と同門だったんだなあ・・・。

柳家紫文長谷川平蔵がまったく関係ないけど毎回出てくるやつ。大好き。「一人のぉおんな」の"お"が好き。

宝井琴調:徂徠豆腐:鈴本の講談といえば琴調師匠のイメージ。聞き取りやすくて、噺も想像しやすい。この豆腐屋のお話も好き。こういった、小さな優しさを後から大きく返してもらう噺は個人的に好き(錦木検校とか)。

ストレート勝丸:ジャグリング:傘回しなど。若くてイケメンであった。。

林家楽一:紙切り:初めてお目にかかったが、無言でお客さんを見つめるのがとにかく面白かった。えも言えぬ空気となって、爆笑してしまう。あんなの、初めてだ。

柳家小三治:青菜:枕一切なしで最初から噺。どうして寄席で青菜?時間足りるんだべか??と思ったがちょうど30分でお終い。個人的には小三治の枕も好きなので、今日のはいったい・・・という気分であった。

 

(追2)ものの本によれば、文明開化以前はどこの地域でも娼婦を見かけるのは珍しくなかったという(渡辺京二「逝きし世の面影」とか)。今の吉原とは異なり、江戸以前は卑しい性風俗街として「吉原」の名が有名だったのではない。性欲以上の、煌びやかな世界として名を馳せていたということは様々な古典からも窺い知れる。つまりは当時を代表する繁華街の一つだったのだ。

 今では歌舞伎町が繁華街とひとつだけれど(当時の吉原とは全く異なるだろうけど)、歌舞伎町付近のマンション群を散歩すると成る程、薄暗く人の生活感に満ち溢れている。台東区に漂う人臭さのようなものは、吉原周りに住み着いていた人々が醸し出していた、この「薄暗さ」が引き継がれているのだろうか。。U先生に言わせれば、そういった空気を生み出す人々を惹きつける交絡因子についてポンとスルドイことを言ってくれそう。

 ちなみに深夜の鶯谷駅はたいへん趣深い。駅前でぼうっと佇んでいると、北口前のローソンから男女が買い物を済ませて次々と出てくる(これからホテルで呑むのだろう)。夕飯を食べに行くように平然とホテル街を歩く大人も居れば、「この二人は間違いなく不倫だろう」と思わずにはいられない二人組もそぞろに歩いている。(一つ言えるのは、ほとんどの大人が、50過ぎのいい大人でさえが、来る性の時間への期待をひた隠しにしているのがありありと見て取れるのである。そして女性は、年齢を重ねているほどそうだが、素直にそれを楽しみにしている様子も窺える。)

サウナリンクのまとめ

 ある日、僕は少し落ち込み気味で帰路に着いた。自宅近所のコンビニに立ち寄り、必要なものをカゴに入れて、とぼとぼとレジに向かう。

「こんばんは!」

大きな声に驚いて顔を上げる。レジの店員さんが挨拶をしてくれたのだった。自然と僕も「こんばんは」と挨拶を送る。

 彼は、ここ数年で顔見知りとなった店員さんだ。なにが切っ掛けかは忘れてしまったが、いつのまにか会えば必ず挨拶は交わすようになっていた。しかしこの日は、心なしか大きめの声で話しかけてくれたように思う。(なんだか気を遣わせてしまったかなあ)と思いながらも、この挨拶が僕のモヤモヤを掻き消してくれたことに、僕は驚いていた。

 僕がぼうっと突っ立っている間も、彼はいつもどおりニコニコしながら会計を済まし、「ありがとうございました!」の声に送られて店を出た。彼の店員さんが気を遣ってくれたかどうかは兎も角として、僕の陰鬱な気分を拭ってくれたことに、じんわりと感謝しながら家に帰った。挨拶って大事だなあ。

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彼への感謝を忘れたくなかったので、とりあえず此処に残した。本ブログの主旨にそぐわないけれども、(その主旨は僕にとっても不確かなのだが)まあ、自分の日記の代用としている部分もあるので、傲岸不遜に書かせてもらった次第。(追)

 

 以下はサウナ情報に役立つリンクをまとめる。これも自分本位な理由だが、誰かの役にたったら、と思う。

※今後も少しずつ増やしていきます。

※参考にしている順に並べていきます。

  • 日本サウナ総研(twitter):サウナ総研のメンバーが、その日に向かったサウナの情報を事細かにツイートしてくれるアカウント。僕が知る限り最も役に立っている情報源。余談だが、ここには女性メンバーもいらっしゃる。女性が入れるサウナというのは実は少なく、また女性のサウナ好きもあまり見かけないため、このサウナ情報はかなり貴重である(例:低音サウナーさん)。 というのも、男性専用のサウナは汚い(失礼)ところも少なからずある。しかし温冷浴後の休憩は重要なポイントの一つであるため、サウナにはなるべく清潔感を求めたいのも事実。そして、女性が入れるサウナは総じて綺麗なところが多いのだ。そのなかでも、女性サウナーが認めたとあれば、試さないわけにはいかない。
  • 湯守日記:以前も紹介したけど、こちらのブログの運営陣は生粋のサウナプロ。サウナで整って、お酒をのんで、たまにサウナのための旅行に行って・・・と、粋な大人たちの日常が垣間見れる。また、先輩方のツイートもなかなか芳醇(例:濡れ頭巾ちゃんトントン先生)。
  • サウナ王(twitter):ご存知サウナ王こと太田広氏のツイッターアカウント。「怒り新党」のサウナ特集でも解説していたコンサルタントでメディア露出も多い。表ではバリッと決まったオジサマだが、ツイッターでは物腰柔らかく、多くの方とサウナ情報を交換している。
  • 安宿宿泊のススメ:全国の施設を個人で網羅的に纏めている。東京地域については、駅ごとにまとめられているので嬉しい。個人的には「好きでやってます感」満載の文章も好き。

ネット外情報源

  • マンガ「サ道」の単行本付録:一番参考にしているかもしれない。単行本巻末の嬉しい付録。往年のサウナー濡れ頭巾ちゃんさんが厳選した全国のサウナがリストアップされている。どのサウナも当たりばかり。
  • サウナの教科書:今年始めに刊行されたサウナのムック本。紹介数が多いので当たり外れもあるが、眺めているだけでも面白い。

 

(追)こうした、誰のためでもない文章を公開することはなかなか勇気が要る。これを読んで、誰かが充実する場面が想像しにくいからだ。こうした吐露は日常、限られた近しい人間に直接話せば済むことだけど、伝えるにしてはあまりにしょうもない内容なので微妙なところだった。

 「人に話すにしてはパンチが足りないが、誰かに伝えたくもある」内容というのは案外転がっているもので、その多くはすぐ忘れてしまう。筆者に強く訴えかける意思があれば、時間や場所を選ばずに伝えることができるのだろうが、僕にとっては気軽にできる行為ではないことと思い知った。

 この記事も公開するかどうか随分悩んだものだった。しかしこうして発信する欲があるのは、満たされない顕示欲や物寂しい気分によるものなのかしらん。ややもすれば言い訳がましいが、要は誰かに構って欲しいのだ。(現在の学校で友達ができて、本当によかったと思う)

サウナセンター大泉

漫画家のタナカカツキ氏は、自身の漫画「サ道」の中で次のように語っている:

 ーサウナは副作用のないドラッグだという人がいるが

  サウナには強烈な依存という副作用があると思う

www.moae.jp

(上記リンクの講談社ウェブサイトで、「サ道」第1話が読めます)

 

 

ようやく、ようやっと、サウナへ行くことができた。

 その日は秋葉原にて、Kっちゃんと自棄酒を喰らっていた。途中彼がトイレに立った際に、ふと思い悩む。「終電で帰ろうか、サウナに泊まろうか」・・・5秒ほど思案した末、其の下心のために終電を見送り、二人分のロックグラスをオーダーする。2:00頃に別れてから彼はタクシーで自宅へ、僕は酔い醒ましに歩いて入谷へ。

 深夜の幹線道路は人通りが少なく、酔っ払いかホームレスとすれ違いながらトボトボ歩く。20分ほど経って後悔しはじめた頃に、4号線から言問通りへ折れ曲がる。するとぼくの酔った足取りでも、少し早足に。入谷駅を過ぎた一つ目の交差点を右に向けば、今宵の目的地。

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感動して写真を撮り、入り口のガンダムさんに「久しぶりっす」とすれ違いながら靴を脱ぐ。ようやく足が解放された。革靴はいくつになっても疲れる。

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ザクが居るのは稲荷町店だったかしらん、なんどと考えながら宿泊料3000円を払う。下駄箱を見る限りお客さんは疎ら。館内着に着替えて、エレベーターで6階の浴室へ。脱衣所の棚は空。貸切だ。

 じっくり身体を洗い、湯船で軽く汗を流す。サッと水風呂に浸かってからサウナに入って腰を据える。じわ、じわと体が火照り始めた頃から、単純なことしか考えられなくなってくる。ぼくは、この時間が案外好きだったりする。

 サウナが好きになり始めた頃は、水風呂のためだけにサウナに入っていた。しかしながら、サウナでじっと座っているときはその暑さのためか、物事を単純に考えるのに適した環境だとのちのち気付くことができた。そして僕の場合、その多くはポジティブ思考が噴出する。現実の問題はなにも解決するわけではないのだけれど、少なくとも、その時間は自分を許せる。

 あっという間に10分くらい経って、汗を流してから水風呂へ。久しぶりなので、腹に力を入れて肩まで浸かる。(浴室には僕だけだ。)「あ"ぁぁ〜」と声が漏れる。何も考えられない。椅子に座って、心臓がバクバクいってる音だけ聞いておく。心臓が落ち着いてくると、身体の感覚がなくなってくる。(この瞬間を、ずっと待ち望んでいた。)

 結局3往復で満足してしまい、その後はレストルームで熟睡した。サウナに入れて、ぼくは束の間幸せだった。

サウナセンター大泉

林家正楽という名跡がある。寄席で見ることができる現代の紙切り芸人の代名詞。紙切り芸は、高座で客からリクエストを受け、そのリクエストに沿って即興で紙を切っていく名人芸のこと。

右前の男性が「秋刀魚!」と叫んだ。正楽師匠はいつもどおり右斜め上を見つめながら復唱し、体を前後に揺らし鋏を動かす。受け取りに立ったのは、男性の連れの女性だった。彼らは30代だろうか、大人しい目の夫婦のように見受けられたが、秋刀魚を受け取って席に戻る女性の、歩きながら手元の秋刀魚を眺めるそのお顔は、表には出さなくても嬉しそうだった。なんとなく、買ってもらった玩具から目を離せない子供を連想した。

 ということが鈴本の一節。本日の番組は以下のとおり(下段):

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歌奴・さん喬の代演が嬉しい誤算だった(追1)。

 

 今日は日の高い時分に学会が終わり、まずサウナセンター大泉に向かった。僕は、ポイントカードの類はいつも失くしてしまう。ここのピンクのカードもすでに何度も見えなくなっているが、気にしないようにしている。受付脇の脱衣所でかかっているラジオが聞こえてくるだけで、もうワクワクしてくる(今日のセルフロウリュの味はいかがなもんかいな)。身体を洗って、水風呂で土左衛門と化してからサウナへ。やはりここのサウナは格別だ。白樺ってすごいなあ。

 

 サウナ上がり、食堂へは行かずにすぐ外へ出る。YBNさんに教えて貰ったタイ料理屋へ

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カオマンガイ美味しい。とても。美味しいタイ料理ってなかなか味わえないような印象を持つので、さすがYBNさんです。。但し、少し値が張るのでランチメニューがお得かもしれない。

 店を出ると、ちょうど鈴本の夜の部が始まる時間だった。その足で鈴本へ向かう。終わりしな、隣の寿司で一寸呑んでから歩いて秋葉原へ。贅沢な週末だった。

 

(追1)今日の鈴本の演目メモ(入場したところから)(敬称略)

花島世津子:紐の手品

柳家さん助真田小僧

蜃気楼龍玉:強情灸:初めてお目にかかりました。

三遊亭歌奴(代演):お花半七の馴れ初め部分:雷が鳴って抱き合うところが堪らん。「木曽殿と背中合わせの寒さかな(島崎又玄)」。噺でふっと出てくる句って凄く素敵だと思う。場面に即した句をどうして思いつくのだろうか不思議で堪らない。

ニックス:蜘蛛の糸(芥川)を一口に。

五明楼玉の輔:(癌告知のやつ)師匠の新作。

柳家さん喬(代演):天狗裁き(夢のやつ):もともと好きだのもあるけれど、展開がわかっててもどうして笑ってしまうんだろう。

柳家小菊:三すくみのやつと、両国風景しか覚えていませぬ。。。両国風景はいつ聴いても格好よい。

桃月庵白酒:幾代餅:まさか紺屋高尾か!?と思って聞いていたら、少しだけ違う。調べてみたら幾代餅という類似演目があるのですね。。。ドライな滑稽話のような感じになっていました。「松の位の太夫職」っていつ聴いても語呂がいい。(談春の紺屋高尾のせいで自動的に「及ばぬ鯉の滝登り」が続いてしまう。文字に起こしてみて今気づいたけれど、「及ばぬ恋」とかけてるのですね・・・しゅごいです・・・)

今後、夜のトリが文左衛門・小三治・菊之丞と続く。小三治のときは何回行けるだろうか。。。それまでに論文出来上がってると良いのだけれど。。